英語が出来ると得られる情報量が違うとはどういうことなのか考えてみた

こんにちは、リンガルボックスの手島(@atsuhio)です。

英語が出来るといいことの一つとして良く挙げられるこの一つとして、得られる情報量が違うという話があります。

WikipediaのLanguages used on the Internetのページを見ると、2017年3月のデータでは英語はネット上のコンテンツ全体の51.6%を占めているようです。日本語は3位で5.6%です。ざっと10倍程度の違いがあることが分かります。

TechCrunch日本語版と英語版では記事数が数倍違う

僕が毎日記事を読んでいるサイトでTechCrunchというサイトがあります。このサイトは日本語と英語版どちらもあるので比較するのにちょうどいいかなと思って取り上げてみます。

TechCrunch 英語版

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TechCrunch 日本語版

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さて、ここで試しにスタートアップというカテゴリを選んでみます。
2015年6月24日に書かれたスタートアップの記事数を試しに比較してみます。

TechCrunch英語版は、

1. Manus Machina Is Building Gaming Gloves For VR
2. Cloud-Based App Launcher Frame Lands $10 Million In Series A Funding
3. Dropbox Redesigns Its Android App
4. Startup Studio eFounders Grabs $6 Million To Build 6 New SaaS Startups
5. Shuddle’s New Ridesharing App Lets Teens And Tweens Book Their Own Rides With Parents’ Permission
6. Sense360 Launches Out Of Stealth To Make Your Apps Smarter
7. Ily Is A Modern Family Phone To Stay Connected With Your Family
8. Task Manager Todoist Releases Completely Revamped Android App
9. Spanish On-Demand Cleaning Startup Wayook Quietly Picks Up Backing From Axon Partners Group

の9記事でした。対して日本語版は

1. 「学習ノートのGitHubを目指す」——ノートまとめアプリ「Clear」開発のアルクテラスが1億3000万円の資金調達

の1記事です。

TechCrunch全体でも見てみました。

TechCrunch日本語版は昨日14の記事が公開されていました。。
TechCrunch英語版はこれに対して45記事が公開されています。

記事1件あたりの量や質はどちらも同じサイトなので似ています。なので単純に記事数を考えると大体3倍ちょっとぐらい英語だと情報量がありますね。

日本語記事は日本視点、英語記事はグローバル視点

もう一つ重要なのは、日本語版だと一部英語版の記事の翻訳をした記事もありますが、だいたいの場合日本のことについて書かれています。

対して、英語版の方はというと世界中のスタートアップの情報が書かれています。(時には日本のスタートアップももちろん取り上げられます。)

僕の場合ですが、基本的に資金調達したスタートアップ情報は追いかけるようにしていて、なぜかというとそれである程度どんなトレンドがあるのか分かるし、また資金調達がどれだけされているかで、どんな企業が世界で成功していっているのかも分かるからです。(資金調達してる会社はたくさんあるけど、実際のところにっちもさっちもいってないところもかなり多い。)

例えば、海外では最近農場向けのサービスを提供している企業が大量に出ているな、とかどんどんEコマースがモノを売るところからサービス方面に重点移ってるなとか分かるのですが、TechCrunch日本版ではこうした農場スタートアップの資金調達情報など取り上げられてないのでこうした動向はなかなか取れなかったりします。

今回はたまたまTechCrunchというメディアを取り上げましたが、例えばBuzzFeedやHUFFPOSTなどのメディアの英語版と日本語版も比べてみてください。

元々が英語のメディアというのもあるからですが、情報量は全然異なります。

ターゲット数が違うから、記事当たりの予算も手間も違う

最初に取り上げたWikipediaの記事では、言語別のユーザー数の違いについても書かれています。そのデータによると2016年6月時点では英語は26.3%、日本語は3.2%とのことです。つまり全く同じような記事を書いたとしても英語だと日本語の最低8.5倍はターゲットとなるユーザー数があるということになります。

英語で記事を書くと、コンテンツの数も多いですが、ユーザーも多く、良い記事を書いて当たった時のインパクトは日本とは段違いです。そのため、メディアを運営する企業も質の悪い記事ではなく、きちんと予算をかけて質の高い記事を作ろうというモチベーションが高くなります。

つまり、日本よりも良い給与で良いライターを雇って、書いた良い記事がランキング上位に来る可能性が高まるのです。

実際のところ、技術の世界ではドイツやスペインなど英語圏以外の人も英語で記事を書くのが当たり前になっています。同じ労力でも英語の方がインパクトが大きくなりやすいからです。

こう考えると、日本語で何か検索するよりも英語の方が質の高い記事に当たりやすい理由が理解できるのではと思います。

 

英語コンテンツから情報を得れば周りに差を付けられる

先程も述べたとおり、日本語と英語とでは記事1つ1つにかける予算も違い、またコンテンツの量が多い文競争率も高いため、質の良い記事が検索上位に上がりやすいしシェアもされやすい、という循環があります。また視点も日本だけに限定されないので、日本ではまだあまり話題になっていないけど、世界では話題になり始めていることに気づくこともあるはずです。

いきなり英語の情報だけを仕入れていくというのは大変かもしれないですが、例えばWebマーケティングを担当している方であれば、マーケティングのことだけ海外のメディアをフォローしていくとかすると人とは違う情報が手に入る可能性があがるのではないでしょうか。

例えば、SEOに関して言えばHubSpotやMOZといった企業が世界的に有名なのでこの2つをフォローすると日本のメディアよりも、詳細な情報がより早く手に入ります。

まとめ

情報量が違うというのは以下の3つの点で言えると思います。

  1. 単純なコンテンツの量の差
  2. 視点がどこを向いているのかの差
  3. 記事へかけられる手間の違いから来る質の差

 

上で少し述べたとおり、特にビジネスにおいては情報量の違いが結果を左右することもあるため、常に質の高い情報を追いかけるというのは重要かと思います。

また、このブログの読者は英語を学習されている方が多いかと思うのですが、最近ではGoogle翻訳の性能も上がっているので、慣れるまでは翻訳も交えながら読んでいくというのも良いかと思います。

今まで英語の記事には苦手意識があったという方も是非お試し頂ければと思います。やっている内に情報量の差を実感して、より英語学習のモチベーションも高まるかもしれません。


ライターについて
フィリピンにて2012年8月よりリンガルボックスを運営中。